ソフトコアリング
Q&A
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 1 適用
範囲
  工事中の建築物のコンクリート強度検査にソフト
 コアリングを適用できますか?
  現状ではコンクリー卜強度の「検査」に用いることはできません。
 工事中の建築物におけるコンクリー卜強度の検査は、建設省告示
 第1102(昭和5661)によります。そこでは建築基準法施
 行令に基づいた設計基準強度との関係における安全上必要なコン
 クリー卜の強度について記されていますが、強度試験方法について
 はJIS A 1107(コンクリー卜からのコア及び梁の切取り方法並びに
 強度試験方法)、ならびにJIS A 1108(コンクリートの圧縮強度試験
 方法)に準拠すると定められているためです。


 2 適用
範囲
  ソフトコアリングの圧縮強度の適用範囲は、
 60N/
mm2までを上限として日本建築センターで
 審査証明を取得されています。一方、80N/
mm2
 までソフトコアリングの推定式が適用可能であると
 技術資料に記載されていますが、
6080N/mm2
 までの強度レベルについてソフトコアリングが適
 用可能であることの説明をしてください。

  基本的には日本建築センターの審査証明範囲外で参考値扱いと
 なりますが、技術的知見及び工学的判断のもとでの適用は可能と
 考えられます。協会保有のデータにより適用範囲内と同様に強度
 相関性が確認されており、リーフレットに高強度コンクリート(補正後
 の小径コア強度が80N/
mm2まで)、軽量コンクリート、塩化物含有量
 および中性化深さに関する説明資料を準備していますので、これを
 もとに説明できます。

 3 適用
範囲
  軽量、高強度コンクリートのソフトコアリングでの
 対応は可能ですか?
  基本的には日本建築センターの審査証明範囲外で参考値扱いと
 なりますが、技術的知見及び工学的判断のもとでの適用は可能と
 考えられます。協会保有のデータにより適用範囲内と同様に強度
 相関性が確認されており、リーフレットに高強度コンクリート(補正後
 の小径コア強度が80N/
mm2まで)、軽量コンクリート、塩化物含有
 量および中性化深さに関する説明資料を準備しています。

 4 適用
範囲
  耐震診断における判定会議の受審の可否は
 ありますか?

  ソフトコアリングは日本建築センターの審査証明を受けた技術で
 はあります。しかし、JIS規格に基づいたコアが標準化されている
 現状では、ソフトコアリングが認識の相違により判定会議で否定さ
 れることも考えられます。よって、事前に評定機関等へ問い合わせ
 をお願いします。
 5 適用
範囲
  建築物の耐震診断におけるソフトコアリングに
 よる推定強度の計算方法を教えてください。
 各階(3箇所×2本=6本)の推定強度を「棄却
 検定後の平均値−標準偏差/2」で計算しました
 がよろしいでしょうか?

  耐震診断の評価等に用いる推定強度の算定には、いくつかの方
 法があります。

  「平均値−標準偏差/2」の「平均値」までは、ソフトコアリング技術
 で算定できますが、「−標準偏差/2」については、評価方法の一つ
 ですので、 発注者様ともご協議いただき、設計事務所様の判断で
 対応してください。ソフトコアリングでは、棄却検定後の平均値を報
 告数値としています。
 6 適用
範囲
  建築分野の調査物件でも塩分測定および中性
 化深さ測定は可能ですか?


  「ソフトコアリングC+」を適用することによって測定可能です。
 なお、その際にはソフトコアリングC+()土木研究センターの審
 査証明を取得したこと(建技審証第0317)と、ソフトコアリングとソ
 フトコアリングC+の違いを明確に説明して下さい。また、適用の際に
 は、コア径が25mm(±1.5mm)となることに留意して下さい。
 (参考:ソフトコアリングのコア径は22mm(±4.0mm))
 7 供試体   耐震診断調査において、1フロア3本(100φ
 と予備で柱からソフトコアを採取する場合は、
 何本採取すればよいのでしょうか?


  採取目的を確認してください。
  (1)特定の柱の強度を把握したいのであれば、その
柱から3本の
    小径コアを採取します。
  (2)特定のフロアの強度(予備とはいえ)を把握した
いのであれば
    1フロア(1500u以下)から6本の小径コア採取となります。
8 供試体   小径コアの採取本数は何本ですか?   一般的に、φ100mmコアを3本採取する場合に対して、小径コアで
 は2/1箇所×3箇所の計6本を採取します。1/1箇所×6箇所
 で計6本を採取した方が理論的には全休の平均強度の推定精度は
 よくなります。
  しかし、1/1箇所の場合、試験値が異常な値を示したときに、そ
 の箇所の強度が異常なのか試験誤差なのかの評価が困難になる
 ため、2/1箇所のコア採取を推奨しています。なお、局部的(例え
 ば、ある限られた柱1本)な強度を推定する際の小径コア本数は3
 以上となります。
9 供試体   φ100mmコアと同様に1フロアあたり3本の
 小径コによるフロア強度の推定を行いましたが
 よろしいでしょうか?

  NGです。
 Q&A[建築編] 7,8に記載の通りです。ご確認ください。
10 供試体   1フロア2700uの建物です。
 ソフトコアリングを採用する場合の標準の採取
 本数は何本ですか?

  あるフロアの強度を求めたい場合、
 床面積01500u以下:6本/フロア
 床面積1500uを超える:2本/500u です。
  例えば、耐震診断を計画している建物が2700u/フロアの場合、
 上記によると12本となります。
11 供試体   また、対象部材を柱と想定した場合の12本の
 コアの採取方法は、以下のどれを選択すれば
 よいでしょうか?

  1) 12本違う柱から採取する。
  2) 6本の柱で1柱当たり、2本採取する。
  3) 4本の柱で1本当たり、3本採取する。
  4) 上記以外。

  採取方法は、<2)6本の柱で1柱当たり、2本採取する>を推奨し
 ています。
この理由は、Q&A[建築編] 8 に記載の通りです。
12 供試体   ソフトコアリングでコア採取の決まり等があるの
 でしょうか?
  例えば、各階3本で行ってもよいのでしょうか?
  あるフロアの強度を求めたい時は、φ100mmコア3本と同等の推
 定精度を確保するためには、小径コアが6本必要です。フロアごとの
 強度を3本の小径コアで評価することはできません。

 ある部位の強度を求めたい時は、採取本数3本以上です。
 13  供試体   建設技術審査証明(建築技術)報告書内の
 図表「95%信頼区間βと試料数nの関係」によれ
 ば、φ100mmコア3本の信頼性は小径コア4
 で確保できませんか?

  この表はあくまでも一例であり、試験の信頼性を確保するために
 は、6本が適当と考えています。

 14

強度
試験

  耐震診断調査において、1フロア3本(100φ)と
 予備で柱からソフトコアを採取する場合は、何本
 採取すればよいのでしょうか?

 
  採取目的を確認してください。
  (1)特定の柱の強度を把握したいのであれば、その
柱から3本の
    小径コアを採取します。
  (2)特定のフロアの強度(予備とはいえ)を把握したい
のであれば
    1フロア(1500u以下)から6本の小径コア採取となります。
    1フロアが1500uを超える場合は、1500uを超える部分の
    面積500u毎に2本を追加します。
15

強度
試験

  φ100mmコアと同様に1フロアあたり3本の
 小径コによるフロア強度の推定を行いましたが
 よろしいでしょうか?

  NGです。Q&A[建築編] 8 に記載の通りです。ご確認ください。
 16 強度
試験
  強度補正とはどのように行うのですか?

  小径コア強度をφ100mmコア強度に換算する「補正式」が調査
 マニュアルに記述されていますので、その式を用いて補正します。
 17 強度
試験
  コンクリート強度の算出の方法において、補正
 式の中にあるa、bは、具体的にどういう条件の時
 に、どういう数値となるのですか?
  ソフトコアリング調査マニュアルp.11を参照してください。
 18 強度
試験
  2階建で各柱からソフトコア(フロア3)を採取
 した場合の計算方法として、試料数3本で棄却
 検定を実施しフロア強度として計算してもよいで
 しょうか?

  協会では、あるフロアの強度推定を行う場合の小径コア本数を
 「1フロア6本(1500u以下の場合)」と定めています。今回の場合
 は、その規定から外れたことになりますので、棄却検定実施の是非
 は発注者と協議のうえ決定していただくことになります。
  ちなみに、3本で棄却検定すると「3本の試験値のばらつきが大き
 い場合」や「3本のばらつきは大きくないが、3本中2本の結果が
 ほぼ同等の場合」には異常値として棄却される可能性があり注意
 が必要です。

 19 強度
試験
  供試体3本のうち棄却検定により1本が棄却さ
 れ2本で強度を推定し、標準偏差を求めることに
 なりましたがこれでよいのでしょうか?

 標準偏差の算定には、有効な強度結果がn=3以上必要となります。
 20  強度
試験
  建築構造物でφ25mmの小径コアを採取した
 場合に強度の補正をソフトコアリングC+の補正
 -2.0を使用してもよいのでしょうか?
  建築構造物ですので、ソフトコアリングの方法に従って、強度補正
 をしてください。建築構造物にソフトコアリングC+の強度補正を使用
 すること自体に意味がありません。

21 その他   設計単価はありますか?   単価については正確にお答えできませんが、ソフトコアリング
 では強度のばらつきを考慮してJISコアのおよそ2倍程度の本数を
 要するため、若干割高になることが考えられます。

【 建 築 編 】