ソフトコアリング
Q&A
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 1 一般
事項
  「ソフトコアリングC+」のC+の意味を教えてく
 ださい。
  土木(Civil)構造物、圧縮強度(Compressive Strength)、塩分
 (Chloride lon)
、中性化(Carbonation))の頭文宇Cから取ったもの
 です。

 2 一般
事項
  実験でφ100mmコアとの正規分布の関係を
 確認されていますがサンプル数を教えてくださ
 い。

  実験要因ごとにn=287393の標本数で正規性の検定を行っ
 ています。

  供試体の強度差にもバラツキはありますが、正規分布になること
 を実験的に確認しています。

  6本の内1本だけ強度が低い、あるいは強度が高い場合が起こり
 えます。この場合には確率的な考えを導入して、グラッブスによる
 異常値の検定を実施しています。最大値あるいは最小値が異常値
 と判断された場合には、残りの5本を平均し、小径コアによる
圧縮
 強度の推定値を算出します。


 3 適用
範囲
  ソフトコアリングC+の供試体直径の範囲を教
 えてください。

  25±1.5mmです。
 これ以外は適用範囲外となりますので、コアビット選定の際には
 ご注意下さい。

 4 供試体   PCタンクの場合、側壁は6本採取しますが、
 屋根部材(非PC部材)では最低何本必要で
 しょうか? 
  異なる構造部材のため、同一のロットと見なすことができませ
 ん。信頼性を確保するために他の部位と同じ採取本数(6本)を
 推奨します。


 5 中性化
試験
  中性化深さの測定点は、断面を等分した
 8点中の5点としてありますが、どのような
 方法で5点を選択するのですか?
  粗骨材の位置の問題があるため、現実的に中性化深さを8
 測定するのは難しいと思われます。ここでの表現は、あくまでも
 「測定点が5点以上あればよい」という意昧であり、5点以上測定
 できる場合であれば最大8点でもかまいません。
 6 中性化
試験
  小径コア1本の供試体で中性化と塩分の両方
 を試験できますか?


  可能です。
 まず、中性化深さの測定を行い、その後、塩化物イオン量の測定
 を行います。

 7 中性化
試験
 小径コア1本の供試体で中性化と圧縮試験
 の両方を試験できますか?

  可能です。
 まず、中性化深さの測定を行い、その後、圧縮試験を行います。
 8 塩分
試験
  塩化物イオン量の測定は圧縮強度試験とは
 別にコアが必要とのことですが、例えば長い
 コアを採取して、一部ずつをそれぞれの試験
 に供することは可能でしょうか?

  長いコアを採取すれば両試験の適用が可能です。

 9 塩分
試験
  塩化物イオンの奥行き方向の測定間隔は
 どれくらいですか?

  ソフトコアリングC+で検証された測定方法では2cmスライスと
 しており、測定間隔は2cmとなります。試験を実施するために
 必要な試料を確保するために複数のコアが必要です。よって、
 1箇所あたりの採取本数は、直径100mmコアと同等の精度で
 測定したい場合には、粗骨材の最大寸法が25mm以下の場合
 には3本、粗骨材の最大寸法が40mmの場合には5本を標準
 とします。


 10 塩分
試験
  マニュアルにソフトコアリングC+の塩化物
 含有量試験の必要試料数について小径コア
 の「本数」と「質量」の両方が記載されているが、
 どちらを優先するのですか?
  本数を優先して下さい。
11 塩分
試験

  塩化物イオン量測定を行う場合、35本の
 コアの採取位置はどうするのですか?
  (
分散させるのですか、または、近くから採取
 するのですか?)
  塩化物イオン量は圧縮強度と異なり、ピンポイントの箇所での
 値が要求される場合が多くなります。したがってφ100mmでの
 1/箇所に合わせるのであれば、近傍から採取した方がよいと
 いえます。

 12 国交省
新設
供試体
  フーチングが7基ありますが、いずれもコンク
 リートを同配合で打設し、打設時期も12/28
 1/18
の内3回に分けて打設しました。
  打設数量は1基当たり10m3程度ですが、
 このとき構造物ごとにコア(1ロット6本)を採取
 するのでしょうか?

  「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定要領
 (案)」(平成213月)のp44「対象部位における試験回数」
 のフーチング部に関する記述は、以下のように解釈できます。

  ・外部供試体により打設日ごと、かつ、150m3ごとに1回の試験
   を行うことを原則とする。また、試験回数3回以上で判定ロット
   を構成する。
  ・1回の試験に用いる外部供試体数は1個とする。
  ※
小径コア試験を実施する場合は、1回の試験あたりコアを2
   採取する。

  強度測定要領(案)の表4には「小径コア試験を実施する場合は、
 コアを6本以上採取する」との記述がありますが、この「6本以上」
 が意味するところは、「1回の試験あたりの小径コア数は2本」と、
 「試験回数3回以上で判定ロットを構成する」を掛け合わせたもの
 です。(試験回数3回以上で判定ロットを構成することや、1回の
 試験あたりの小径コア数を2本にすることについては、表4の桁部
 や柱部・張出し部の試験方法の欄に記述されています。)
 この場合、同一配合で、打設回数が3回ということなので、7基の
 フーチング全体を1ロットと考え、最低の試験回数は3回という考
 え方も成り立ちます。
 以上のように解釈すると、打設数量が少ない場合には、フーチ
 ングごとに6本採取する必要性はないと判断することもできます。
  ただし、微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定
 要領が、平成24年で更新されていますので注意が必要です。
 この要領に従う場合には、発注者の方と十分に協議してください。


 13 国交省
新設
供試体
  「小径コア試験による新設の構造体コンクリー
 ト強度測定要領()」の2(2)Aで「1本の小径
 コアから2本の強度試験用供試体を作成する
 場合には小径コア数を4(強度試験数8)
 する。」と明記していますが、実際に2(2)A
 方法で採取及び試験を行うケースはあるので
 しょうか?
  また、「微破壊・非破壊試験によるコンクリー
 ト構造物の強度測定要領()の「表4 対象
 部位における試験回数」内の「小径コア試
 験を実施する場合は1回の試験あたりコアを
 2
本採取する。」に則していません。(2)A
 意図と取り扱いについて教えてください。


  1本の小径コアから2本の供試体を作成する方法は、事前に土木
 研究所との共同研究で新設コンクリートの強度試験法の実施・検証
 に基づくものです。
 要領にも案内されていますが、1本の小径コアから1本の供試体を
 作成することを基本とすることを協会として指導しています。

 14 国交省
新設
強度
試験
  国交省発注の新設工事で堰柱の底版部の強度
 確認を小径コアで行いますが、本工事のコンクリ
 ートのセメントは低熱のため、基準材齢が56日に
 なります。

  国土交通省から全国に通達された強度測定要領は、橋長30m
 
以上の橋梁(上部工・下部工)に適用されているものです。対象
 は堰柱ですので、水門あるいは頭首工とすれば、通達の範囲を
 外れますが、材齢56日以降のデータも土木研究所との共同研究
 結果として保有していますので、本手法は適用可能です。ただし、
 新設構造物の強度判定に小径コアを用いる場合は、小径コアと
 φ10cmコアの養生条件や温度履歴が同等であることが前提と
 なります。先に述べた土木研究所との共同研究においても、材齢
 56日以降の実験については、小径コア、φ10cmコアとも採取
 から1週間以内で圧縮強度試験を行っていますので、できる限り
 試験材齢近傍(少なくとも一週間以内)で、小径コアを採取し、
 圧縮強度試験を実施するようにしてください。


 15 国交省
新設
強度
試験
 上記、基準材齢が56日のため、圧縮強度試験も
 56
日で行えばよいのでしょうか?

  対象構造物の設計基準強度が56日で設定されています。
 新設構造物の強度検査を小径コアで行うのであれば、圧縮強度
 試験は56日で行う必要があります。
 ただし、これまでの土木研究所との共同で強度測定要領を検討
 した中では、設計基準強度は材齢28日を前提としていますので、
 56
日は想定外となります。試験を実施するのであれば、56日近傍
 に小径コアを採取し、所定の養生を施し、圧縮強度試験を行って
 ください。

 16  国交省
新設
強度
試験
 上記、事例はありますか?    56日を設計基準強度として強度検査を行った事例は、協会とし
 て把握していません。

 17  国交省
新設
強度
試験
  上記、底版部が2基あり、埋め戻しの関係で
 採取時期が打設より30日ぐらいと20日ぐらいに
 なりますが、要領(案)4.5.2)に従えばよいの
 でしょうか?

  養生方法は現行の養生方法に準拠して、保管しておくことにな
 ります。コア採取から試験までに約1ヶ月かありますので、採取
 コアが乾燥しないように留意してください。土木研究所との共同
 研究によれば、材齢7日程度で小径コアを採取して28日で圧縮
 試験を実施した結果では、ほぼ問題なくφ100mmコアと同等の
 圧縮強度を評価できる結果を得ております。養生の期間は若干
 長くなりますが対応は可能と考えられます。ただし、今回のように
 低熱セメントを使用して材齢56日での圧縮強度試験結果を比較し
 たデータはありません。
 これらの実情を発注者の方に説明していただき、本方法を適用して
 いただく必要があります。可能であれば、早期に小径コアを採取せ
 ず、試験材齢近傍で採取し、圧縮強度試験を行うことをお勧めしま
 す。

 18  国交省
新設
強度
試験
  上記、このような事例が過去にあった場合、
 圧縮強度試験の結果は基準材齢を満たしてい
 ましたか?
 
  実例を把握していないため、圧縮試験結果が56日の材齢で
 所定強度を満足するか不明です。
 19 国交省
新設
強度
試験
  上記、底版部2基のそれぞれの打設量が
 約700m3と約950m3になりますが、特別講習
 で示されている150m31回の試験
 (コア本数2本)にならって、
  約700m35回の試験=コア本数10
  約950m37回の試験=コア本数14
 でよろしいでしょうか?

  講習会で説明しているフーチングに置き換えて、コア採取本数と
 ロットの構成を考えればよいです。
 「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定要領
 (案)」(平成213月 国土交通省大臣官房技術調査課)の
 p44「対象部位における試験回数」のフーチング部に関する
 記述は、以下のように解釈できます(独立行政法人土木研究所
 にも確認済みの解釈です)。
 外部供試体により打設日ごと、かつ、150m3ごとに1回の試験を
 行うことを原則とする。また、試験回数3回以上で判定ロットを構成
 する。1回の試験に用いる外部供試体数は1個とする。
 ※
小径コア試験を実施する場合は、1回の試験あたりコアを2
  採取する。
 今回の対象となっている構造物の打設量は700m3950m3と相当
 多いですが、この打設をそれぞれ1日(1回)で打設するという前提
 であれば、
  約700m35回の試験=コア本数10
  約950m37回の試験=コア本数14本 で試験ロットをそれぞれ
 構成して、判定すればよいです。
 ただし、微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定
 要領が、平成24年で更新されていますので、注意が必要です。
 この要領に従う場合には、発注者の方と十分に協議してください。

【 土 木 編 】